Pocket Book for the Leather Technologist, Fatliquoring (BASF) より。
主な加脂剤
A. 生物由来の脂肪性物質
1. 植物性油
a | 乾性油 : 亜麻仁油、大麻油、ケシ油、ナッツ油、ウッドオイル・桐油 |
b | 半乾性油 : 菜種油、コーン油、ひまわり油、大豆油、綿実油、米油 |
c | 不乾性油 : オリーブ油、ヒマシ油、ピーナッツ油(ラッカセイ油)、果実核油 |
2. 植物性脂
3. 動物性油
a | 海生動物油 : アザラシ油、鯨油、イルカ油 |
| 魚油 : ニシン油、イワシ油、メンヘーデン油(ニシン科の魚) |
| 肝油 : タラ肝油、サメ肝油 |
b | 陸生動物油 : ニーツフット油、ラード油 |
4. 動物性脂
牛脂・羊脂、ラード、乳脂肪、骨脂、馬脂(ホースグリース) |
5. ワックス(ロウ)
a | 植物性:カルナウバワックス、キャンデリラワックス、モンタンワックス |
b | 動物性:ビーズワックス、羊毛脂(ウールグリース) |
B. 非生物由来の脂肪性物質
パラフィンワックス、ミネラルオイル、オレフィン、合成炭化水素、合成脂肪酸エステル・ワックス、高級アルコール、アルキルベンゼン
ホーウィンのブログより。
Chromexcel の加脂剤は、食品等級の牛脂(food-grade beef tallow)と化粧品等級のビーズワックス(cosmetic-grade beeswax)。
Chromexcel は最後の仕上げにニーツフットオイルを塗るので、ホーウィーン推奨の手入れはニーツフットオイル。
The last step for Chromexcel is coat of Neatsfoot Oil, so when people ask me how to condition this leather, that’s always my first recommendation.
追記(2012/6/6)
皮革技術者が語る~聞いて得する皮革の話~ 川村通商(株) 皮革物資事業部取締役部長 鍛治雅信氏 | レザークラフト・フェニックス より。
今は合成油で鞣されることが多いが、天然油で鞣された革の方が持ちが良い、とのこと。
皮革の話資料(PDF) | レザークラフト・フェニックス
染色
- 表面染色と浸透染色が有る。
- 革の為には表面染色の方が良い。
- 今の時代、染料の選択肢がない。
- 環境や体に悪いため薬品がない。
- 組織の違いで色ムラが出る。
- 芯通しは靴には最悪! 色落ちの元。
- 芯通しは柔らかくなるため、吟浮きしやすい。
加脂
- 革を柔かくする為に種々の油脂を用いる。
- 30年前が油のピーク。今は油の素材がない。
例:鯨の油(乱獲)、タラの油(セーム革)
- 今は合成油。天然油の方が持ちがいい。10年前の革でもOK。
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