(1) コードバンの等級付け
面積で決めている。2011年2月21日
- Grade 1: $243.00 (2.75 SF) → 1デシ 9.5 ドル
- Grade X: $188.17 (2.25 SF) → 1デシ 9.0 ドル
- Grade 2: $130.27 (1.75 SF) → 1デシ 8.0 ドル
- Grade 3: $107.59 (1.50 SF) → 1デシ 7.7 ドル
- Grade 4: $80.78 (1.25 SF) → 1デシ 7.0 ドル
- Grade 5: $45.90 (1.00 SF) → 1デシ 4.9 ドル
- 1スクエアフィート未満の”chips” → 1枚 12 ドル
2012年4月5日
- 1 ~ 2.75 スクエアフィート
- $62.90 ~ $255
A Pitt Minion Rebound in Horween's #8 Shell Cordovan | Bible Design Blog
A No.3 grade shell is a No.3 because of its size, not because of its quality.
(2) コードバンの手入れ用品
シカゴつながりで、薦めているのかなあ? 分離するのは使いにくそう。Nick V. Interviews Nick Horween, Horween Leather
…… このクリームは油分と水分がすぐに分離してしまいます。混ぜながら最初は手塗りで少しずつ・・・塗りこんでみると、革がカサカサなのでどんどん油分を吸い込みます。 ……
AUTHENTIC SHOE & Co.2012年秋冬の新作 後編
DaLuca Straps NATO Watch Straps & IMPERIAL Venetian Leather Balm | NICE des Clothing
製造時に使っているコンディショナーを販売するという話は、お蔵入りしたのかなあ?
Brownout | Horween Leather Co.
(3) コードバンの引張試験
ホーウィンコードバンを買われて、引張試験をされたとのこと。ブログ更新。以前もつぶやきましたが、ホーウィンのシェルコードバン直輸入で取り寄せました。blogs.yahoo.co.jp/mozalt_f/66062…
— ZinRyuさん (@Zin_Ryu) 12月 9, 2012コードバンはカーフより伸びにくいように感じますが、実は同じ厚みの場合、科学的にはカーフよりしっかり伸びる素材です。さらに戻りにくいので、コードバンは形状記憶すると言われる由縁。伸びにくいのはコードバンよりか、既製靴の場合に入れる芯材に起因します。
— ZinRyuさん (@Zin_Ryu) 12月 13, 2012具体的には、幅2cmのコードバンに15kgの引っ張りをかけたら、21%伸びます。カーフはコードバンより薄いのでより少ない力で伸びますが、繊維一本自体の伸びやすさは馬の方が勝ります。
— ZinRyuさん (@Zin_Ryu) 12月 13, 2012
以前「革の引張強さ」で引用した Wilson, J. A. (1941) のコードバン(タンナー不明)と比較してみました。随分、簡単に伸びましたねえ。どう解釈すればよいものか。
厚さ [mm] | 荷重 [kgf/cm2] | 伸び率 [%] | |
ZinRyu (2012) | 1.8 (*1) | 42 (*2) | 21 |
1.8 を 1.2 に漉いた場合 (ZinRyuより推計) |
1.2 | 28 (*3) | 21 |
Wilson, J. A. (1941) (*4) | 1.2 | 70 (*5) | 22 |
(*2) 15 kgf / (幅 2 cm * 厚さ 0.18 cm)
(*3) コードバンは断面が一様なので、断面積が 2/3 になれば、荷重も 2/3 になるはず。
(*4) 「革の引張強さ」
(*5) 1000 lbf/in2 = 0.070307*1000 kgf/cm2
ちなみに、2つ目のツイートは間違いで、コードバンの形状記憶(型保持力)はタンニン鞣しによるものでしょう。
(4) クロムエクセル
いろいろあります。Chromexcel® | Horween Leather Co.
- Aniline Chromexcel WP - 標準的なホットスタッフド・プルアップレザー。
- Beaufort Chromexcel - 加脂剤のブレンドを変えている。接着剤が効くようにするため、油分を少なくしている。
- Wooly Chromexcel - 加脂剤に羊毛脂(ラノリン)をたっぷり使っている。
- Plainsman Chromexcel - マット仕上げ。
- Kudu Chromexcel - マット仕上げ、かつ、手作業によるオイルがけ。
- Cavalier Chromexcel - Beaufort のように油分を少なくし、かつ、薄い色のなめし剤を使って、鮮やかな色に染めれるようにしている。
- Huntsman - 別名 Waxed Flesh。肉面側の毛足を寝かせた仕上げ。
- Casual Chromexcel - プルアップ効果を抑え、柔らかくしている。
- Stampede Chromexcel - ヌバック仕上げ。
- Marine Field Shoe - WW2 のサービスシューズのようなラフアウト。
- Natural M’s Chromexcel - オイルシールに使われる機械用レザー。
- Glace Chromexcel - 高光沢仕上げ。
- Vintage Chromexcel - ビンテージ仕上げ。
以上は、牛革と馬革で共通。
- Pull-up - 革を折り曲げると、色が一時的に薄くなること。オイルとワックスが移動することによってできる。
- Hot Stuffed - 未精製の獣脂を入れた革。水と乳化剤を使っていなく、こってりした感触。ホットスタッフド・レザーは一般的にプルアップ効果があり、防水性が良い。
- Wet Stuffed - 乳化されたオイルとワックスを入れた革。
Huntsman – or Waxed Flesh or French Waxed Calf | Horween Leather Co.
Quoddy Waxed Flesh Maliseet Oxfords | Winn Perry
■素材-革
アメリカ シカゴにあるホーウィン社製のハンツマンレザーを使用。
ホーウィン社創業以来、昔と変わらぬ手法で作られ、狩猟用ブーツ、魚釣り用ブーツ、銃猟用ブーツに用いられています。
アッパーレザーはザラザラで、仕上げが終わっていない感じに見え、防水のためオイルとワックスが塗られています。
履くほどに革本来の持つ雰囲気を表現してくれる素材です。
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