2007/05/11

カビについて

5/11/2007
  • 皮革に生える代表的なカビ
  • カビが繁殖する4つの条件
  • カビを発生させないためには
  • カビが生えてしまったら

皮革に生える代表的なカビ

カビ名 クロカビ・クロカワカビ
(クラドスポリウム)
アオカビ
(ペニシリウム)
カワキコウジカビ
(ユーロチウム)
分類 好湿性カビ 耐乾性カビ 好乾性カビ
暗緑色から黒色 発育初期は白色。成長によって、青緑色、灰緑色、黄緑色、灰白色、淡桃色などの色になる。 青緑色や黄色
性質 湿気の多い所を好む 湿気と乾いた所両方を好む 乾いた所を好む
湿った環境で生息し、発生条件が備わるとたちまちのうちに発生するカビ群。湿っぽい環境で長期にわたって生存するが、乾燥には弱く容易に死滅する種類が多い。 乾いたところで長く生き続けることができ、その状態では発育できないが、湿った条件が加わると発生するカビ群。(発育のための最低相対湿度80%以上) 元来湿ったところより乾燥した環境に多く、長期間生き続けることのできるカビ群。僅かの湿気が入ると容易に発生する。(発育のための最低相対湿度65~80%程度)
特徴 本来は土壌のカビで、それが空気中に飛散するので空気中に多いカビである。好湿性で中温性で薬剤にも弱いが、一旦繁殖すると薬剤に対して相当な抵抗性を示す。畳、壁、台所、プラスチック、皮革等を汚染するが、一番多い場所は風呂や台所等の水まわりである。 耐寒性で中温性のカビで、自然界での分布は広い。ジュウタン、ベニヤ板、皮革等に多いが、押入れや結露の多い壁、畳にも多く見られる。発生すると真白か緑色に見える。乾燥に強いので、乾いた場所でも数年は生きられる。アレルギー症のアレルゲンとなる。 乾燥に強く、数年に渡って生き続ける。畳、ジュウタンや家の塵(チリ)に多く見られる。また、本、フィルム、ガラス等にも生える。
参考:カワキコウジカビの生えた靴




カビが繁殖する4つの条件
  • 栄養源がある : 埃・汚れ・皮脂・汗・革そのものなどの有機物
  • 湿度が高い(80%以上) : かなり低い湿度で生育するものもあるが、大部分のカビは湿度が60%を超えると発生しやすくなり、80%を超えるとあっという間に増殖する。
  • 温度が高い(20~30℃) : 発生しやすいのは20~30℃で、特に25℃前後で活発に発生する。30℃以上になると発生は衰え始め、36℃以上では発生が殆ど止まる。低温、高温を好むカビもある。
  • 換気が悪い



カビを発生させないためには
  • 人が住むのには快適で、カビには住み辛い湿度50~60%程度にコントロールする。



カビが生えてしまったら


参考記事
 ・ 住まいの湿気とカビ対策 (元東京都立衛生研究所 吉川翠氏)
 ・ カビの発生条件 (元東京都立衛生研究所 吉川翠氏)
 ・ カビについての基礎知識(PDF) (福岡市保健福祉センター衛生課)
   (まとまった良い資料でしたが、リンク切れ)
 ・ 部屋で見かけるカビ (横浜市衛生研究所検査研究課)
 ・ カビとカビ毒 (東京都衛生局生活環境部食品保健課)
 ・ カビの基礎知識 (衛生微生物研究センター研究所)
 ・ カビの基礎知識 (アースプランナー静岡防菌研究所)
 ・ 消毒と殺菌 (飼鳥情報センター)
 ・ 滅菌、消毒、殺菌、除菌が意味するところ (岡山県立大学 山本耕一郎氏)

 ・ 絵画のカビ対策
 ・ カメラのカビ対策
 ・ 貴重書のカビ対策

 ・ 紫外線による殺菌とは
 ・ 紫外線による殺菌
 ・ 殺菌灯について

 ・ 足の臭いと細菌-実験しました
 ・ ぼくときみとの微生物 消毒と滅菌

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