コードバンの原皮事情

Cordovan Shoes for Men Play Even Harder to Get | May 23, 2014 | The Wall Street Journal

・・・2012年の後半に、コードバンの不足が市場に大打撃を与えました。ホーウィン社への原皮の供給が急に止まりました。副社長のニック・ホーウィンは、この供給低下を「周期的な中断」と述べるにとどまり、供給者との関係を配慮して、さらに詳しく述べることを断りました。

　メンズハイファッションの仲間内では、色々な噂や説が入り乱れています。革の価格が高騰しそうだったために、原皮を買い争った投機家のせいにする者もいますし、中国の靴工場が、2012年に歴史的に高騰したステアハイドの代わりに、ステアハイドより安いホースハイドを買い占めたと指摘する者もいます。しかし、どちらにも証拠はほとんどありません。

　クレイトン社の取締役は、英国での昨年の馬肉混入スキャンダルもまた原皮供給を落ち込ませたとし、「肉には全く問題なく、ただ偽装だったわけですが、人々は、しばらくの間、馬と関わりたくないと思っていたのではないか」と語りました。

　そうは言うものの、コードバンシューズを探している人にかすかな希望はあります。昨年末頃に原皮供給が以前の水準に戻り始めたとニック・ホーウィンは報告しました。これはシューメーカーへのコードバンの供給がまもなく正常に戻るであろうことを意味します。切望する人へのニックからのアドバイス：じっと待て。もうすぐ増えます。ただ、あり余るほどではありません。「市場が望むほど、十分な供給量ではまだありません」とニック・ホーウィンは語りました。