Joseph Clayton & Sons (Chesterfield) Ltd | facebook
Shell Cordovan, Cordovan Leather | Joseph Clayton & Sons, Ltd
2013年春にクレイトンがコードバンを始めることを発表、顧客のビル・アンバーグがそれを11月頃に発売、とのこと。
Amberg approval for tanner’s shell cordovan offer | leatherbiz.com
仕上げが微妙な感じ。ノウハウが足らないんでしょうか。
The Rocket - Cordovan. ￡1,950.00 (inc Tax) | Bill Amberg
タンナーのノウハウというよりは、バッグメーカーのノウハウかも知れません。（アレンもようやく気づいた？）
Allen Edmonds new finishes | Style Forum
ブラックカーフ ： より黒光りするように変えました。新仕上げ剤は、より耐久性がありますが、肌理はよく見えます。
バーニッシュカーフ ： 濃淡、明暗のバーニッシュ効果を強めました。より光り、艶の耐久性も良くなりました。
コードバン ： 滑らかさと艶が増すように、コードバンのバーニッシュ方法を変えました。バーガンディーは濃く変わりました。黒とバーガンディーにさらに黒を足すことで、新仕上げの耐久性は良くなりました。また、艶も増しました。コードバンのバーニッシュ仕上げはカーフのそれよりも大変難しいため、もっとも熟練した職人にコードバンを任せています。新コードバンは素晴らしい仕上がりになっています。
2012年春には試作はできていたようです。
Plenty of horsepower | How To Spend It
馬力満々
2012/3/29 Nick Foulkes
コードバンは何百年も昔からずっとあるが、鞣しているタンナーは少ない。今、英国のタンナーが需要の高まりに応えるため、コードバンに挑戦している。
「コードバンは革道楽にとって究極の革だ。・・・」と、ダンヒルのCEOは賞賛し、靴、ベルト、財布、サッチェルバッグをコードバンで作っている。
コードバンはアメリカ製ペニーローファーの愛好家にはよく知られている。・・・アレン・エドモンズでは、カーフのペニーローファーは$195で、あまり通じていない人には同じように見えるかも知れないが、コードバンのは$575で売られている。・・・
しかしCEOは、コードバン愛好家であれば、それがコードバンであるかどうかは革を見る必要はない、と指摘する。「目隠しされても、手触りで分かる」と。
・・・１頭あたり取れるコードバンは 1～3 sqftであり、・・・鞣すタンナーがあまり無いこともあって、稀少な革となっている。コードバンタンナーは３つあり、南米(*1)と日本にもあるが、1905年創業のホーウィンの独占状態だ。イギリスで見られるコードバンのほとんどはホーウィン製であり、クロケット＆ジョーンズの販売部長によると、コードバンの多くはアメリカに輸出されている。
昔はこうではなかった。ホーウィンが創業した当時、ヨーロッパではホースハイドとクラップは鞣されていたし、使われていたからだ。しかし1930年代までには、ヨーロッパのシューメーカーがそれを調達することが困難になることは分かっていたようだ。なぜなら、エドワード・グリーンの1939年の社報に、「かなり長い間、顧客にクラップとホースハイドの靴を売りたいと思ってきましたが、ドイツのタンナーが鞣すのを止めて以来、革の調達がうまくいっていませんでした」と書かれていたからだ。ドイツとの戦争が近づき、他を調べたのが良かったのであろう。顧客への朗報として、「やっと、良い革が見つかり、自信を持って、ダービーブローグシューズを販売します」とも書かれていた。
今、エドワード・グリーンがコードバンの復活に関心を持っている。エドワード・グリーンの技術部長によると、「クラップシューズは、10年前は年に３、４足だったが、今は１週間に２、３足作っている」と。・・・
コードバンの売上が伸びているのは、エドワード・グリーンやダンヒルだけではない。チャーチもだ。しかし1939年のように、今も十分な量のコードバンを入手するのは難しい。・・・
エドワード・グリーンの技術部長が靴業界で働き出して48年経つが、ホーウィンはコードバン生産の独占を楽しんできた。しかし、状況は変わろうとしている。ちょうど20世紀初頭のように、別のタンナーからコードバンを入手できるのだ。さらに、それはイギリスのタンナーだ。ホーウィンのコードバンを使いつづけることもできるが、イギリス製コードバンを顧客に提案できるのだ。・・・
クレイトンは1840年創業で、主に英国原皮のヘビーウエイトレザーを専門にした、乗馬用と工業用レザーのタンナーだ。社長は、「・・・コードバンが不足していること、馬皮が手に入ることは知っていました。コードバンを商品化するのに１年かかり、エドワード・グリーンに試作を頼みました。コードバンは何百年も昔からずっとあるが、鞣しているタンナーは少なく、片手で数えられるくらいだ。我々にとって難しいのは、鞣す技術ではなく、顧客の要望に応えるだけの原皮を安定して確保することだった」と語った。・・・
Crup Horse-Skin Boot
A Catalogue of Good Boots for Country Wear (1935) | Future Museum
(*1) Rocinante というアルゼンチンのタンナー
101341 - BURGUNDY SHELL CORDOVAN | MEERMIN
Italian cordovan? | Ask Andy About Clothes
メルミンの社長曰く、「ホーウィン製、日本製、日本製原皮のイタリア仕上げコードバンを使ってきましたが、今は、Rocinante のコードバンを使っています。色バリ、在庫、納期の融通が利き、質も良いので。なぜホーウィンのを使わないのか、よく聞かれます。もちろんホーウィンのは大変好きなのですが、入手が難しいのです。・・・」
追記（2015/2/17） どうやら、Rocinante は商標のようで、Lis Royal が社名のようです。また、2014年9月頃にHPが公開されていたようです。（参考 アルゼンチン製コードバン | LAST CROPS）
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