レッドロットっぽいので、タンニンなめしと思われます(参考記事)。
レッド・ロットとは
皮革は植物繊維を原料とする紙や亜麻布、綿布などに比較すると劣化しやすい物質である。 時代を経た革装丁本の多くは植物タンニンで鞣された革で装丁されており、劣化による損傷を受けている。 特に19世紀に制作された革装丁本は、レッド・ロット(Red Rot)と呼ばれる独特な劣化状態を示しているものが多数存在する。 レッド・ロットとは、革が長い時間にわたり光や空気中の酸素をはじめとする大気中の汚染物質(硫黄酸化物や窒素酸化物など) に曝されて、赤茶けた粉状に劣化した状態をいう。
革装丁された本の表紙が時とともに赤茶け、強度を失い、やがて粉状になってゆく現象(レッド・ロット)は、世界中の、特に都市区域の図書館、文書館、博物館、美術館にとっては頭の痛い問題である。大気汚染物質(亜硫酸化物、窒素酸化物など)を革が吸収・蓄積して際立った酸性域になり酸性劣化が進んでしまうことが大きな原因であるが、革の製法そのものも、19世紀の中頃から、それまでの丁寧な作り方ではなくなり、最初から「長持ちしない」革になってしまった。
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